中国最大手のモバイル広告プラットフォーム企業、Mobvistaが香港証券取引所に上場

香港, 2018年12月12日 - (JCN Newswire) - 世界有数のモバイル広告プラットフォーム企業のMobvista(読み方:モビスタ、本社:中国・広州)は、このたび香港証券取引所に上場しました。Mobvistaは取り扱い広告在庫量、ビッグデータ保有量、AI技術の高さで、中国最大手のモバイル広告プラットフォーム企業です。2013年の創業から5年余りでの香港証券取引所へのスピード上場となりました。なお、Mobvistaは世界12カ国でサービスを展開し、日本法人を2017年9月に設立しています。日本では、300社以上の企業がサービスを利用しています。

Mobvistaのビジネスは、主にアプリのインストール獲得を目的とした広告配信と、その受け皿としてのメディアの広告枠を開発・運営するモバイルアドネットワークです。Mobvistaは創業以来、グローバル規模でビッグデータと最新のAI技術を用い、飛躍的な進化させることで、現在のリーディングカンパニーのポジションを築くにいたりました。Mobvistaが短期間で成功を収めることができた理由の一つには、積極的な海外展開を創業当初から行なってきたことが挙げられます。従来の中国企業の多くは巨大な国内市場に専念することが多く、Mobvistaがとった戦略はそれらと異なるものでした。

Mobvistaの創業者兼CEOのロビン・ドゥアンは次のように語ります。「Mobvistaにとって、過去最も重要かつ最良だったと言える戦略は、海外展開に力を入れてきたことです。その結果、私たちは世界中のビッグデータを手にし、優れたAI技術によって、日々、ビッグデータの分析を深めることができています。その結果、海外進出を考えている企業にとって、Mobvistaは欠かすことのできないパートナーになることができました」。

香港証券取引所に上場した背景のひとつには、既にMobvistaが十分な売上と利益を上げているユニコーン企業(時価総額1,000億円以上が見込まれる未上場企業)という高い評価を受けていたことが挙げられます。過去3年間の売上は2015年1.58億ドル、2016年2.68億ドル、2017年3.12億ドルと、いずれの年も昨年対比140%以上で推移し、純利益についてもそれぞれ871万ドル、1,978万ドル、2,732万ドルと大きく成長しました。

中国は、今やアメリカに迫る勢いのAI大国です。Mobvistaは高いAI技術を保有しており、AI分野の優秀な研究者の採用と育成に力を入れ、その保有する膨大なビッグデータを活用し、サービスの改善に役立てています。例えば、AI技術を用いることで、膨大なデータのモデリングをリアルタイムで続け、AIが学習した結果を「クローズドループ」として細かくつなげ、より効果的な配信方法を形づくっていることがその一例です。 AIを用いることで、エコシステムがより充実し、広告主側、メディア側の双方に寄与することができます。

ロビン・ドゥアンは香港証券取引所での上場を「始まり」に過ぎないと位置づけています。上場時の目論見書で、引き続きテクノロジー分野への投資を積極的に継続していくことを明らかにしています。Mobvistaは、社員の50%がエンジニアであり、テクノロジーの開発を重視しています。今後は、ビッグデータとテクノロジーを基盤としながら、相乗効果が見込まれるM&Aを行うことも検討しています。実際に2016年にはアメリカ、ヨーロッパでそれぞれ1社ずつ買収し、その後のビジネスを拡大してきました。

「GLOCAL(読み方:グローカル)」(「Global(世界規模)」と「Local(地域)」を組み合わせた造語)は、上場後のMobvistaが特に強調している新たな指針です。今後も世界規模でのビジネスを拡大させながら、各国の実勢に合わせたビジネスを丁寧に構築していきます。香港証券取引所での上場を皮切りに、日本をはじめとする世界中の人々に、良質なサービスを提供することを目指しています。